「ChatGPTや効率化の話は、もう十分に聞いた」——そう感じる経営者が増えています。それでも、いざ本格導入となると、気にかかることはある。試験導入のまま終わらないか。変化の速いAIは、2〜3年で古びて使われなくなるのではないか。現場は本当に使うのか。どこまで投資し、どこで見直すか。
ただ、こうした不安をたどっていくと、もっと答えにくい問いに行き着きます。AIに任せた判断が外れたとき、「AIがやった」では済みません。最後に説明し、責任を負うのは経営者です。その範囲を、いま社内の誰が、どう決めているでしょうか。
開発を外部に委ねても、判断の責任までは渡せない。ベンダーが抜けた後も、自社で回り続ける設計になっているか。そして金融機関・監査・行政から「御社はAIに何をさせ、誰が責任を持つのか」と問われたとき、自社の設計として、筋の通った答えを返せるでしょうか。
問いの形は違っても、根っこは同じです。AIに何をどこまで任せ、だれが判断し、だれが責任を負うか。本研究会が扱うのは、そこです。
毎回ばらばらの話を聞く会ではありません。第1回から第3回で部品を作り、第4回で統合します。最後に手元へ残るのは、自社のAIを「だれの責任で、どこまで動かすか」を定めた設計シート。これが、経営会議でも、金融機関・監査・行政に問われても、そのまま答えになります。
何のためにAIを使うのか(売上・コスト・在庫・リスク)を絞り込む。必要なデータは足りるのか。本格投資の前に、「進む・見直す・止める」をどの基準で判断するか。
業務ごとに、AIに任せる判断と人が確認する判断を線引きする。これがあると現場は「どこまで信じ、どこで自分が確認するか」が分かり、安心して使える。最終判断者は誰か。記録に何を残すか。
開発会社に任せても、発注者の判断責任は消えない。提案を何で検証するか。開発会社が抜けても現場が回り続けるよう、権利・保守・引き継ぎをどう押さえるか。
第1〜3回の成果を一つに統合する。導入目的・AIが関与する判断・人間確認ライン・最終判断者・説明責任者・ベンダー確認事項がそろい、自社のAIを「だれの責任で、どこまで動かすか」が制度として定まる。
最後に手元に残るのは、自社のAIを「だれの責任で、どこまで動かすか」を定めた設計シート。
つまり、自社版のAI責任設計です。
AIに何を判断させ、何かが起きたとき誰が責任を取るかを、自社の制度として設計する。その力を扱います。
金融機関・監査・行政にも説明できる言語で、判断範囲・責任の所在・説明可能性を整理します。
ツールを使える経営者ではなく、
AIを設計し、運用できる経営者のために。
本研究会は、はじめから無理なく続けられる設計にしています。一席を、会社として柔軟にお使いいただけます。
現在は、ウクライナ・スウェーデン・スペインのAI専門家チームと連携し、AIをどう導入し、どこまで任せ、どこで人が判断するかという責任設計の実務に取り組んでいる。
その土台にあるのが、陸上自衛隊での経歴である。幹部自衛官として部隊指揮・幕僚勤務に従事し、海外PKO(ハイチ・南スーダン)にも派遣された。「誰が、どこまでの判断を負い、何かが起きたとき誰が責任を取るか」を組織の制度として設計し、運用した経験が、いま取り組むAIの責任設計に直結している。
●各回には、笹川経済支援機構 理事長も出席します。
AI導入は、規模によっては数百万から数千万円の投資になります。方向を誤れば、その大半が回収できないまま終わりかねません。全4回 48,000円は、その判断を誤らないために、自社で押さえるべき勘所を、自社版の設計シートにまとめ上げるための費用です。